リドカインクリームの歯科での使い方と製品比較【歯科医師向け】

DENTAL PROFESSIONAL GUIDE

リドカインクリームの歯科での使い方と製品比較
【歯科医師向け】

歯科用表面麻酔の基礎から製品選びのポイント・美容施術前処置まで体系的に解説します

監修:Medixor編集部 / 対象:歯科医師

この記事でわかること

1. リドカインクリームとは(基礎知識)
2. 歯科での主な使用場面
3. 正しい使い方と手順
4. 主要製品の種類と仕様比較
5. 使用上の注意点・禁忌
6. 業務用製品の入手について
7. まとめ
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リドカインクリームとは(基礎知識)

作用機序と歯科領域での位置づけ

リドカイン(Lidocaine)はアミド型局所麻酔薬の代表格であり、神経細胞膜のナトリウムチャネルを可逆的に遮断することで痛覚伝達を抑制します。クリーム・軟膏剤として粘膜や皮膚に塗布した場合、表層の神経終末に作用し、注射針の刺入痛や処置時の不快感を軽減します。歯科では注射前の口腔粘膜麻酔薬として古くから使用されており、患者の治療受容性向上に大きく貢献してきた薬剤です。

リドカインクリームの基本特性

主成分  リドカイン塩酸塩(濃度は製品により2%〜10%超まで幅がある)
作用発現  塗布後 2〜5 分(高濃度製品は 1〜2 分)
作用持続  約 15〜30 分
使用部位  口腔粘膜(歯肉・頬粘膜など)、皮膚(美容施術前処置)

表面麻酔と浸潤麻酔の違い

リドカインクリームが担うのは「表面麻酔」であり、粘膜・皮膚表層の感覚を一時的に鈍らせるものです。浸潤麻酔(注射による深部麻酔)とは作用深度・持続時間が異なり、単独では深部処置の疼痛抑制には不十分です。両者の役割を正確に理解した上で前処置として適切に組み合わせることが、良質な診療体験の提供につながります。

項目 表面麻酔(クリーム) 浸潤麻酔(注射)
作用深度 粘膜・皮膚表層のみ 深部組織・骨膜まで
効果発現 塗布後1〜5分 注射後2〜5分
持続時間 15〜30分程度 1〜3時間程度
主な用途 注射前処置・粘膜処置 抜歯・切開・充填処置

※効果発現・持続時間は製品・塗布条件・個人差により異なります。

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歯科での主な使用場面

注射前の表面麻酔

歯科における最も一般的な用途です。局所麻酔注射を行う前に口腔粘膜へ塗布することで刺入時の疼痛を軽減します。特に針恐怖症の患者や小児の治療受容性改善に有効であり、患者満足度向上・リピート率改善の観点からも重要な前処置です。

口腔粘膜処置・印象採得時の不快感軽減

歯周処置(スケーリング・ルートプレーニング)や印象採得時に咽頭反射が強い患者へのリドカインクリーム塗布は、不快感を軽減し処置の精度向上にも貢献します。口蓋・咽頭後壁への少量塗布で反射が抑制されるケースも多く、患者への配慮として取り入れる歯科医院が増えています。

美容施術(ボツリヌス・フィラー)前の前処置

咬筋ボツリヌス治療や口唇・口周りへのヒアルロン酸フィラー注入を行う際にも、リドカインクリームは前処置として有効です。施術部位の皮膚・粘膜へ塗布し15〜20分待機することで、針刺入時の疼痛が軽減され患者の体動抑制にも寄与します。

歯科・美容施術における主な使用場面
局所麻酔注射前の口腔粘膜表面麻酔
スケーリング・歯周処置時の疼痛軽減
印象採得時の咽頭反射抑制
咬筋ボツリヌス治療前の皮膚表面麻酔
口唇・口周りフィラー注入前の前処置
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正しい使い方と手順

正しい手順で使用することで効果を最大限に引き出せます。特に乾燥と待機時間の管理が麻酔効果の鍵です。

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塗布部位の乾燥

綿球やガーゼで唾液をしっかり取り除きます。乾燥させることで薬剤の吸収が高まり、効果が安定します。これを怠ると麻酔が効きにくくなるため、特に丁寧に行いましょう。

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適量を塗布する

綿球やアプリケーターに少量を取り、注射予定部位の歯肉粘膜に薄く塗布します。目安は直径1cm程度の範囲です。多すぎると全身吸収のリスクが高まるため、必要最小限にとどめてください。

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2〜5分待機する

塗布後はそのままの状態で待機します。この待機時間が麻酔効果の鍵です。高濃度製品ほど発現が速い傾向がありますが、焦らず十分に時間をとることが大切です。

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局所麻酔注射または施術を実施する

表面麻酔が十分に効いた状態でゆっくりと針を刺入します。針刺入時の痛みが大幅に軽減され、患者さんの安心感につながります。

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主要製品の種類と仕様比較

濃度帯別の特徴と使用シーン

リドカインクリームは製品によって濃度が大きく異なります。濃度が高いほど麻酔の深達性・速効性が増しますが、塗布量の管理もより慎重に行う必要があります。

濃度帯 代表的な濃度 発現の速さ 主な使用シーン
低濃度 2〜2.5% 3〜5分 一般的な注射前麻酔・小児への使用
中濃度 4〜5% 2〜3分 抜歯・歯周処置前の表面麻酔補助
高濃度 10%超(例:10.56%) 1〜2分 高度な疼痛管理・美容施術前処置・ハイボリューム施設

Medixor取り扱い製品のご紹介

リドカインクリーム 500g(10.56%)

NEOGENESIS / 韓国製 / 局所用麻酔クリーム

主成分

リドカイン 10.56%

規格

500g(大容量タイプ)

生産地

韓国

取扱い

Medixor(医療従事者向け輸入代行)

高濃度(10.56%)タイプが向いている場面

痛みへの感受性が高い患者・針恐怖が強い患者への対応
抜歯・歯周外科など、より深い表面麻酔効果が必要な処置の前処置
咬筋ボツリヌス・口唇フィラーなど美容施術前の皮膚麻酔
500g大容量タイプのため複数ユニット・スタッフで共用しやすく経済的
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使用上の注意点・禁忌

特に高濃度製品の使用においては、以下の点を必ず確認してください。

禁忌(使用してはならない場合)

リドカインまたはアミド系局所麻酔薬に対して過敏症の既往歴がある患者
重篤な心刺激伝導障害のある患者(完全房室ブロックなど)
炎症・感染のある部位への直接塗布(吸収が過剰になる可能性)

慎重に使用すべき場合・注意点

塗布量の管理(特に高濃度製品)
10%超の高濃度製品は少量でも全身吸収量が多くなります。必要最小限の量・範囲にとどめてください。
小児・高齢者・低体重の患者
体重あたりの吸収量が多くなりやすいため、塗布面積と量に十分注意が必要です。
妊婦・授乳婦
使用前に必ずリスク・ベネフィットを評価し、患者へ十分な説明を行ってください。
アレルギー歴の確認
問診時に局所麻酔薬・他の薬剤へのアレルギーを必ず確認してください。
誤飲・誤嚥に注意
口腔内への使用であるため、嚥下機能の低下した患者には特に注意が必要です。
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業務用製品の入手について

医療従事者向け輸入代行とは

日本国内では高濃度リドカインクリーム(10%製品など)の市販品は限られています。歯科医師・医師が業務用途で使用する場合、海外メーカーからの輸入代行サービスを通じて調達するケースが一般的です。医療機関による未承認薬の輸入は一定の条件のもとで認められており、医療従事者としての責任において使用することが前提となります。

Medixorの会員制度

Medixorはリドカインクリームをはじめとする美容医療薬剤を医療従事者専用の会員制サービスとして取り扱っています。会員登録の際は医師免許証・歯科医師免許証等の資格証を確認しており、個人使用目的の登録はお断りしています。

項目 内容
対象 医師・歯科医師・看護師等の医療従事者
登録方法 資格証を提出の上、審査後に利用可能(無料)
配送 製品特性に応じた適切な温度管理にて発送
相談窓口 LINE・お問い合わせフォームにて対応
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まとめ

リドカインクリームは、患者さんの注射時の痛みや不安を和らげるために非常に有効な表面麻酔剤です。製品によって濃度・発現速度が異なるため、診療内容や患者さんの状態に合わせて選択することが大切です。

特に美容施術(ボツリヌス・フィラー)を行う歯科医師にとっては患者満足度向上に直結する前処置薬であり、適切な製品を安定して確保することが施術クオリティの維持につながります。

禁忌や注意事項をしっかりと把握した上で、安全で患者さんに優しい歯科医療を実践しましょう。業務用製品の調達はMedixorの医療従事者専用会員制サービスをご活用ください。

歯科医師・医療従事者の方へ

リドカインクリームの業務用製品は、
Medixorの会員制サイトでご購入いただけます。

MedixorではNEOGENESIS製10.56%をはじめとする各種リドカインクリームを医療従事者向けに取り扱っています。
会員登録(無料)は歯科医師免許証等の資格証確認制。歯科医師の方も多くご利用いただいています。

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本記事は歯科医師・歯科医療従事者向けの情報提供を目的としています。

使用にあたっては必ず各製品の添付文書・最新の法規制をご確認ください。

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