歯科医師が知っておきたい スキンブースターの基礎と導入

DENTAL PROFESSIONAL GUIDE

歯科医師が知っておきたい
スキンブースターの基礎と導入
【歯科医師向け臨床導入ガイド】

注射の延長線上にある「肌育」治療。
歯科医師だからこそ自然に始められる理由を解説します

監修:Medixor編集部(美容医療業界歴15年) / 対象:歯科医師・口腔外科医

この記事でわかること

1. スキンブースターとは何か
2. フィラーとの違いと歯科医師への親和性
3. 主な製剤の種類と特徴
4. 歯科医院での適応と使用場面
5. 導入時の注意点とインフォームドコンセント
6. 経営視点:スキンブースターがもたらすもの
7. 薬剤の入手と取り扱いについて
8. まとめ:「肌育」は歯科医師の新しい武器になる

「ボツリヌス治療やフィラーには興味があるが、スキンブースターはまだよくわからない」――そう感じている歯科医師は少なくないはずです。
しかし実は、スキンブースターは歯科医師が最も自然に始めやすい美容注射の一つです。
注入量が少なく、部位的なリスクが比較的低く、「肌の質を底上げする」という目的が既存患者に説明しやすいからです。
本記事では、スキンブースターの基礎知識から歯科医院での導入メリット・経営効果まで体系的に解説します。

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スキンブースターとは何か

「形を作る」ではなく「肌を育てる」注射

スキンブースターとは、皮膚の深層(真皮層)に少量ずつ注入することで、肌の水分量・弾力・ハリを底上げすることを目的とした注射製剤の総称です。
ヒアルロン酸フィラーが「輪郭を補正する・ボリュームを足す」のに対し、スキンブースターは「肌そのものの質を改善する」という全く異なる目的を持っています。
美容医療において「肌育(はだいく)」とも呼ばれ、即効性よりも継続的な肌質改善を重視する患者に支持されています。

主な成分カテゴリ

スキンブースターは一つの製品カテゴリではなく、複数の有効成分が含まれます。
代表的なものとして、非架橋ヒアルロン酸(水分保持・ハリ改善)、PDRN・PN(ポリヌクレオチド:細胞再生促進)、PDLLA(ポリ乳酸:コラーゲン生成促進)、PCL(ポリカプロラクトン:長期的なリフトアップ)などがあります。
製品によって成分・作用機序・持続期間が大きく異なるため、患者の目的に合わせた選択が重要です。

スキンブースターの基本特性

目的  肌の水分量・弾力・ハリ・透明感の底上げ
注入部位  顔全体・首・手の甲・デコルテなど広範囲に対応
注入量  少量を多点注入(フィラーより少ない量で広範囲に)
効果発現  数週間〜1ヶ月かけて徐々に実感(製品による)
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フィラーとの違いと歯科医師への親和性

なぜスキンブースターは歯科医師に向いているのか

ヒアルロン酸フィラーは「どこにどれだけ入れるか」という立体的な造形センスと、血管塞栓リスクへの対応が求められます。
一方スキンブースターは、少量を均一に広範囲へ注入することが基本であり、血管の走行を意識しながら行う精密な注入よりも、均一性と安定した手技が重視されます。
毎日注射を行っている歯科医師の手技的素地は、このスキンブースターの注入に非常に適しています。

比較項目 ヒアルロン酸フィラー スキンブースター
目的 形態補正・ボリューム補充 肌質改善・水分補給・ハリ向上
注入量 部位に集中して注入 少量を広範囲に多点注入
血管塞栓リスク 部位によっては高い 比較的低い(表層注入が基本)
効果の出方 即効性が高い 数週〜数ヶ月かけて徐々に実感
歯科医師への向き 解剖熟知で優位性あり 手技的親和性が特に高い

※あくまで一般的な傾向です。
製品・部位・手技により異なります。

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主な製剤の種類と特徴

Medixorで取り扱う主要スキンブースター製剤

スキンブースターは成分によって作用・適応・持続期間が大きく異なります。
代表的な4カテゴリを以下に整理します。
導入初期は目的が明確で患者への説明がしやすい製品から始めることをお勧めします。

成分カテゴリ 代表製品例 主な効果 持続期間目安 導入難易度
非架橋ヒアルロン酸 Juvelook、Profhilo 水分保持・ハリ・ツヤ改善 3〜6ヶ月 低い(入門に最適)
PDRN・PN Rejuran、BNAJU(Re2O) 細胞再生・炎症抑制・毛穴改善 3〜6ヶ月 中程度
PDLLA Juvelook Volume コラーゲン生成促進・肌厚み増加 12〜18ヶ月 中程度
PCL Ellanse系 長期リフトアップ・コラーゲン増生 1〜4年 高い(経験者向け)

歯科医師の導入ファーストステップとして

スキンブースター初導入には、作用がわかりやすく患者への説明が容易な非架橋ヒアルロン酸系(Juvelook・Profhiloなど)から始めることをお勧めします。
血管塞栓リスクが低く、ダウンタイムも最小限であるため、既存患者への初めての提案に適しています。
PDRN・PDLLAは効果が高い分、患者への説明と施術経験の蓄積が求められます。

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歯科医院での適応と使用場面

どんな患者に提案できるか

スキンブースターは幅広い年齢層に提案できることが大きな強みです。
20〜30代には「毛穴・くすみ改善・予防的な肌育て」として、40〜50代には「乾燥・弾力低下・初期のたるみ対策」として、60代以降には「薄くなった肌の厚み回復」として提案の切り口が変わります。
注射に慣れている歯科患者にとっては心理的ハードルも低く、定期検診のついでに相談しやすいメニューです。

ボツリヌス・フィラーとの組み合わせ提案

スキンブースターは単独でも効果がありますが、ボツリヌス治療やフィラーと組み合わせることでより高い満足度が得られます。
たとえば「咬筋ボツリヌス治療で小顔に整えながら、スキンブースターで肌質を底上げする」という組み合わせは、口元専門医としての歯科医師ならではの総合的な提案として非常に響きます。
メニューを組み合わせることで単価アップにもつながります。

スキンブースターが刺さる患者像

「注射は怖いけど肌をきれいにしたい」という美容初心者の患者
「顔を変えたくはないが、肌のくすみ・乾燥が気になる」という自然志向の患者
ボツリヌスやフィラー治療後のメンテナンスとして肌質も一緒に整えたい患者
ダウンタイムを取れない多忙な患者(副作用が比較的少ない製品を選択)
矯正・補綴治療終了後に「口元がきれいになったのでお肌も」と気持ちが向いた患者
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導入時の注意点とインフォームドコンセント

「すぐに効果が出ない」を事前に伝える

スキンブースターで最も多いクレームの原因は「思ったより効果が出なかった」という期待値のズレです。
フィラーのような即効性はなく、数週〜数ヶ月かけて徐々に肌質が改善するという特性を施術前に必ず説明してください。
「まず3回のコースで土台を作り、その後メンテナンスへ」というロードマップを提示することで、患者の納得感と継続率が大きく上がります。

注意事項

PDLLA・PCL系製剤は溶解できないため(ヒアルロン酸と異なる)、注入後の修正が困難です。
これらの製剤を導入する際は、非架橋ヒアルロン酸での経験を十分に積んだ上で段階的に移行することを推奨します。
また、免疫疾患・自己免疫疾患の既往歴がある患者へのPDRN・PN系製剤の使用には特段の注意が必要です。

同意書・説明に含めるべき主な項目

使用製剤名・成分・承認状況(未承認薬の場合はその旨を明記)
効果発現の時期と持続期間の目安(「すぐには実感しにくい」旨を明記)
想定されるダウンタイム(内出血・腫脹・発赤など)
禁忌事項(妊娠中・授乳中・アレルギー歴・免疫疾患など)
費用・推奨コース回数・追加費用の説明
同意の任意性・いつでも撤回できる権利の明記
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経営視点:スキンブースターがもたらすもの

「コース設計」が自然なリピートを生む

スキンブースターの大きな経営的メリットは「複数回通院が自然に設計できる」点です。
「3回コースで肌の土台を作り、その後は3〜6ヶ月ごとにメンテナンス」というロードマップは患者にも受け入れられやすく、ボツリヌスや定期検診と組み合わせることで安定した来院サイクルが生まれます。
1回きりで終わりやすいフィラーと異なり、スキンブースターは継続が前提となるため、LTV(患者生涯価値)を高める設計として非常に優れています。

美容初心者の患者を取り込む「入口メニュー」として

「フィラーやボツリヌスはまだ怖い」と感じる患者にとって、スキンブースターは美容医療への最初の一歩として最適です。
「まずはスキンブースターで肌を整えて、慣れてきたらボツリヌスも検討しましょう」というステップアップ提案は、患者の不安を取り除きながら美容医療のファンを育てる自然な流れになります。
歯科医院での美容メニューの裾野を広げる「入口メニュー」として、スキンブースターの位置づけは非常に戦略的です。

コース設計でリピート率向上

3回コース+メンテナンスの自然な設計で定期来院が生まれ、LTVが高まる。

美容入口メニューとして機能

ボツリヌス・フィラーへの抵抗がある患者の最初の一歩に最適。

組み合わせで単価アップ

ボツリヌスやフィラーとの組み合わせ提案で客単価が自然に上がる。

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薬剤の入手と取り扱いについて

国内承認状況と個人輸入について

日本国内で薬事承認されているスキンブースターは非常に限られており、美容医療の現場で使われている製品の多くは未承認輸入品です。
医師・歯科医師が自らの責任のもとで個人輸入し使用することは一定の条件のもとで認められており、Medixorはその法的枠組みの中でコンプライアンスを遵守した調達体制を整えています。

Medixorの取り扱いと歯科医師の利用

MedixorではJuvelook・BNAJU(Re2O)・Rejuran・Profhilo Structuraをはじめとする多数のスキンブースター製剤を医療従事者専用の会員制サービスとして取り扱っています。
歯科医師免許証の確認を経た上で会員登録が可能です。
はじめてのスキンブースター導入で「どの製品から始めるべきか」というご相談はLINEからお気軽にどうぞ。

項目 内容
取り扱い製品例 Juvelook・BNAJU(Re2O)・Rejuran・Profhilo Structura 等
対象 医師・歯科医師・看護師等の医療従事者(資格証確認済み)
登録方法 資格証を提出の上、審査後に利用可能(無料)
相談窓口 LINE・お問い合わせフォームにてご相談可能
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まとめ:「肌育」は歯科医師の新しい武器になる

Clinical Summary

スキンブースターは「形を変えない・肌を育てる」という特性から、美容医療に慎重な患者への最初の提案として最も受け入れられやすいメニューです。
歯科医師の注射手技との親和性が高く、口周りに限らず顔全体への応用も可能であるため、ボツリヌス・フィラーとの組み合わせで「口元専門医」としての総合的な美容提案が実現します。

「1本目は非架橋ヒアルロン酸から」「3回コースでリピートを設計する」という小さな一歩から始めることで、歯科医院における美容診療の柱が自然と育っていきます。
Medixorは製品調達・製品選定相談の面からその第一歩をサポートします。

歯科医師・医療従事者の方へ

スキンブースター製剤は、
Medixorの会員制サイトでご購入いただけます。

MedixorではJuvelook・BNAJU・Rejuranをはじめとするスキンブースター製剤を医療従事者向けに取り扱っています。
会員登録(無料)は歯科医師免許証等の資格証確認制。
「どの製品から始めるか」のご相談はLINEからお気軽にどうぞ。

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非架橋HA・PDRN・PDLLAなど成分別に幅広く取り揃えています

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本記事は歯科医師・医療従事者向けの情報提供を目的としています。
特定の治療法・製品の推奨を意図するものではありません。

実際の治療にあたっては最新の添付文書・ガイドライン・法規制を必ずご確認ください。

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