韓国40店舗超のネットワーク美容皮膚科「ベンスクリニック(VandS Clinic)」とは|施術ラインナップ・薬剤選定・日本展開まで医療従事者向けに解説
韓国美容医療 / クリニック情報
韓国40店舗超のネットワーク美容皮膚科「ベンスクリニック(VandS Clinic)」とは
施術ラインナップ・薬剤選定・日本展開まで医療従事者向けに解説
韓国美容医療の現場を「視察」ではなく「実体験」として理解したい。そう考えている医療従事者にとって、現地クリニックへの訪問は非常に有意義な情報収集の機会です。
その中でも近年、医療従事者から注目を集めているのがベンスクリニック(VandS Clinic)です。韓国国内で40店舗以上を展開するネットワーク型の美容皮膚科チェーンで、脂肪溶解注射「ゼロファット」や独自のスキンブースター施術「コラスター」など、日本ではまだ普及していないメニューを低価格・高回転で提供しています。
本記事では、ベンスクリニックの概要・施術ラインナップ・薬剤選定の考え方・日本展開状況・韓国視察での活用ポイントまでを、医療従事者向けに体系的に解説します。
ベンスクリニック(VandS Clinic)とはどんなクリニックか
ベンスクリニック(VandS Clinic)は、ソウルを拠点に韓国国内で40店舗以上を展開する美容皮膚科のネットワーク型クリニックです。単一の法人が複数院を直営するチェーン方式で、薬剤の大量一括購入・施術プロトコルの標準化・デジタル予約システムの統合運用によって、高品質な施術を合理的な価格で提供することを事業モデルとしています。
日本国内にも新宿・横浜・渋谷・名古屋に進出しており、韓国本国のノウハウをそのまま移植した施術体制が評価されています。明洞本店には日本語対応スタッフが常駐しており、訪韓する日本人患者だけでなく、韓国の施術動向を把握したい日本人医療従事者が視察・体験目的で訪れるケースも増えています。
クリニック名の由来と経営コンセプト(Vline and Skin)
「VandS」は「Vline and Skin」の略称です。顔のVラインを整えるリフトアップ・輪郭形成と、肌質そのものを改善するスキンケアの両面を一つのクリニックで完結させるという経営コンセプトを名称に凝縮しています。
「確実な結果と正直な価格の追求」を掲げており、施術効果を誇大に訴求することなく、繰り返し通うことを前提とした「カジュアルビューティー」の実現を目指しています。一回の施術で劇的な変化を狙うのではなく、定期的なメンテナンスとして美容医療を生活に組み込む患者層を主なターゲットとしている点が特徴です。
韓国国内の店舗展開と規模感
2026年現在、韓国国内での展開店舗数は40店舗以上とされており、ソウル市内の主要エリアを中心に江南・明洞・新沙・弘大・合井など交通アクセスの良い立地に集中して出店しています。
各店舗で同一の施術プロトコルと使用薬剤が導入されているため、どの店舗で受診しても一定水準の施術品質が担保される仕組みになっています。これはネットワーク型クリニックとして薬剤調達・研修体制を一元管理することで実現しています。
ベンスクリニックの施術ラインナップ概要
ベンスクリニックの施術メニューは、注入系・デバイス系・ケア系と幅広く構成されています。日本の美容皮膚科と共通するメニューも多い一方、「ゼロファット」「コラスター」のようにベンスクリニック独自のブランド名で提供されているメニューも存在します。以下に主要な施術カテゴリをまとめます。
脂肪溶解注射「ゼロファット」シリーズの特徴
ベンスクリニックを特徴づける最も象徴的なメニューが、脂肪溶解注射「ゼロファット(제로팻)」シリーズです。顔(小顔・フェイスライン)とボディ(腹部・太もも等)の両方を対象としており、通常の「ゼロファット」に加えてダウンタイムを短縮した「クイックゼロファット」という短時間・低刺激型のラインも用意されています。
※ 脂肪溶解注射に使用される薬剤には国内未承認のものが含まれます。使用する薬剤の種類・成分・濃度については各クリニックに直接確認することを推奨します。
日本国内では同カテゴリの薬剤として PCDC(デオキシコール酸)系やホスファチジルコリン(PPC)系の製剤が知られており、ベンスクリニックでも同様の有効成分をベースとした製剤が使用されているとされていますが、製剤の詳細仕様は非公開の部分も多く、視察時に直接確認することが推奨されます。
スキンブースター・コラスター(ポテンツァ専用)の位置づけ
ベンスクリニックが独自にブランド化しているスキンブースター施術が「コラスター」です。マイクロニードルRF(高周波)デバイス「ポテンツァ(Potenza)」を使用し、微細な針孔から美容成分・栄養剤を真皮層へ直接導入する施術として位置づけられています。
一般的なスキンブースターと比較して大容量の成分を導入できるとされており、うるおい・美白・肌弾力・毛穴ケアなどへの効果が期待されています。ポテンツァはRFニードリングとドラッグデリバリーを組み合わせた機器として韓国美容医療で広く普及しており、その応用施術として各クリニックが独自プロトコルを開発している状況です。
明洞本店代表院長(チョ・ミンジュ医師)は、コラスターを「内側から輝くトラブルレスな肌を目指す上でまず試すべき施術」として位置づけており、クリニックの看板メニューとなっています。
ボツリヌストキシン・ヒアルロン酸フィラー系メニュー
ボツリヌストキシン製剤を用いた輪郭注射(咬筋・エラ・額・眉間・目尻)とヒアルロン酸フィラーによる各部位への注入施術は、ベンスクリニック全店舗で提供されている標準メニューです。
ボツリヌストキシンについては、韓国国内承認製剤が複数存在しており(Botulax・Nabota・Meditoxin 等)、ベンスクリニックでは薬剤の大量一括調達により正規品を日本の市場価格を大幅に下回るコストで提供できる体制を整えています。
※ 韓国で使用されているボツリヌストキシン製剤の多くは日本国内では未承認です。日本国内での使用には薬機法上の規制が適用されます。
ヒアルロン酸フィラーについても、韓国国内で承認・流通している製剤(リジュビエルなど)を使用しており、施術部位・使用量・プロトコルは日本の美容皮膚科と共通する部分が多く、視察時の参考情報として有用です。
レーザーリフティング・チタニウムリフティング
デバイス系メニューとして、HiFU(高密度焦点式超音波)系の「レーザーリフティング」と、チタニウムRFを用いた「チタニウムリフティング」が全店舗で提供されています。
韓国では同種のデバイスを複数機器で組み合わせるコンビネーション治療が一般的であり、ベンスクリニックでも注入系施術とデバイス系施術を組み合わせたプロトコル設計がなされています。日本では高額になりがちなHiFU系施術が、韓国では比較的手頃な価格帯で提供されており、施術回数・インターバルの考え方も日本とは異なる部分があります。
このほか、最新型レーザー脱毛機「ジェントルマックスプロプラス(GentleMax Pro Plus)」を全店舗に導入しており、脱毛メニューも主力サービスの一つです。
ネットワーク型クリニックが実現する低価格・高品質の仕組み
「なぜこの価格でこの品質が実現できるのか」という疑問は、韓国美容医療を視察した医療従事者が必ずといっていいほど持つ問いです。ベンスクリニックのビジネスモデルを分解すると、その答えは主に二点に集約されます。
薬剤大量購入による正規品コスト最適化
40店舗以上というスケールを活かした薬剤の大量一括購入が、価格競争力の根幹です。ボツリヌストキシン・ヒアルロン酸フィラー・スキンブースター製剤いずれも、単院クリニックとは比較にならない購買力で正規品を調達しています。
重要なのは、これが「安価な代替品を使う」という形ではなく、「正規品を大量購入することで単価を下げる」という形で実現されている点です。患者に提供される薬剤の品質は変えず、調達コストの最適化によって価格を抑えるというモデルは、日本のクリニックが薬剤仕入れを考える上でも示唆に富んでいます。
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ネットワーク型コスト最適化のポイント 1. 40店舗以上のスケールによる薬剤一括大量調達(正規品・品質維持) 2. 施術プロトコルの標準化による教育コスト・人件費の効率化 3. デジタル予約・カルテ管理の一元化による運営コスト削減 4. 高回転・短チェアタイムを前提とした施術設計 |
安全管理体制と医師のスキル標準化
ベンスクリニックは「安全優先注意システム」を導入し、内外部の安全管理体制を構築していることを特徴として掲げています。施術を担当する医師は平均数万件以上の施術経験を持つ専門医であることを訴求しており、韓国では美容皮膚科専門医の絶対数が多く、熟練した技術者を確保しやすい環境がある点も後押しになっています。
また、韓国モデル協会指定クリニックとしての認定を受けており、外見の美的評価に厳しいプロフェッショナル層からも支持されていることが、品質担保の一つの指標となっています。
施術プロトコルは本部で一元管理され、新メニューの導入時には全院一斉の研修が実施される体制とされています。これにより店舗ごとの施術品質のばらつきを最小化することが意図されています。
韓国現地で受診する際の基本情報(主要店舗・アクセス・予約方法)
明洞本店(日本語対応・観光客向け)
日本人医療従事者が訪問する際に最もアクセスしやすいのが明洞本店です。明洞は地下鉄4号線・明洞駅から徒歩圏内で、ホテルが集中するエリアでもあります。公式サイトは日本語ページが用意されており(myeongdongjp.vandsclinics.com)、LINEによる日本語予約にも対応しています。
江南店・新沙店など主要エリア別店舗
韓国ローカルの医療水準を把握する目的であれば、観光客向けの明洞店よりも江南・新沙エリアの店舗への視察が参考になります。江南店はソウル最大の美容医療集積地「江南大通り(강남대로)」のDS타워12〜13階に位置し、韓国の美容医療の最前線に近い環境で運営されています。
日本語LINEによる事前予約の流れ
訪韓前に公式LINEアカウントへ友達登録し、希望店舗・施術内容・来院希望日時を日本語で送信することで予約が完了します。明洞本店の場合、日本語スタッフが対応するため、施術内容の確認や料金の事前照会もLINEで完結します。
医療従事者として視察・体験目的での受診を希望する場合も、事前にLINEで目的を伝えておくとスムーズです。ただし、視察対応・施設内での撮影・施術プロトコルの詳細開示については、クリニック側の方針に従う必要があります。
日本国内でのVandS Clinic展開状況
ベンスクリニックは2024年以降、日本国内への出店を加速させています。新宿を皮切りに横浜・渋谷・名古屋へと展開しており、韓国本国の施術体制・薬剤・プロトコルを日本市場に移植する形で運営されています。
新宿・横浜・渋谷・名古屋 各院の概要
日本国内のベンスクリニックでは、韓国で使用されているボツリヌストキシン製剤やスキンブースター等の一部は日本の薬機法上の規制に従った形で提供されており、韓国本国と全く同一の薬剤・プロトコルが使用されているわけではない点に注意が必要です。
「韓国の施術を日本で体験する」というコンセプトで展開している一方、使用薬剤の選定は日本の法規制の範囲内で行われています。韓国本国と日本国内院の差異を把握する上でも、両者を比較体験することは医療従事者にとって有意義です。
医療従事者が注目すべき韓国美容皮膚科の薬剤・プロトコル動向
韓国で実際に使われているスキンブースター・脂肪溶解薬剤
韓国の美容皮膚科では、日本より早いサイクルで新薬剤が臨床現場に投入される傾向があります。スキンブースターカテゴリでは、PDRN・PN系(リジュラン系)・ヒアルロン酸系に加え、PDLLA(ポリ乳酸)・PCL(ポリカプロラクトン)系のバイオスティミュレーター製剤が積極的に使用されています。
※ 上記薬剤の多くは日本国内では未承認です。各薬剤の日本国内での取り扱いについては薬機法上の規制を確認した上で判断してください。
日本のクリニックが韓国視察から得られる知見
韓国美容皮膚科の視察で得られる最大の収穫は、「メニュー設計の発想」と「薬剤の現地実績情報」の二点です。
日本では薬機法上まだ承認されていない薬剤が、韓国では数年の実績を積んでいるケースが多くあります。韓国のクリニックで実際に施術を受け、薬剤の注入感・即時効果・ダウンタイムを体験することで、将来的に日本で承認・普及した際のプロトコル設計に活かせる一次情報が得られます。
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韓国視察で確認すべき3つのポイント 1. 薬剤の種類と使用プロトコル 2. チェアタイムとオペレーション設計 3. 患者への説明とインフォームドコンセント手法 |
ベンスクリニックはネットワーク型の強みとして情報の透明性も高く、公式サイトでメニュー・価格・使用機器を詳しく公開しています。訪韓前に日本語サイトで情報収集してから臨むことで、短時間の視察でも効率よく知見を得ることができます。
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注意事項・免責事項 本記事は医療従事者向けの情報提供を目的としており、一般の方への治療推奨ではありません。記載の薬剤には国内未承認のものが含まれます。薬剤の使用は必ず医師の診断と処方のもとで行ってください。 本記事に記載のクリニック情報(店舗数・施術メニュー・価格・アクセス等)は公開情報をもとに作成していますが、最新の情報については各クリニックの公式サイトまたは直接お問い合わせにてご確認ください。 韓国で使用されている薬剤の多くは日本国内では薬機法上の承認を取得していません。日本国内での使用・提供にあたっては、薬機法および関連法令に従った適切な手続きを経ることが求められます。 |
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監修・執筆 Medixor編集部 美容医療クリニック向け会員制情報プラットフォーム「Medixor」の編集部。美容皮膚科・形成外科・肥満外科領域の最新情報を、医師・看護師・クリニック経営者向けに科学的根拠に基づいて発信しています。 |
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